全っ然と言っていいほど、足の怪我は回復しません。
うっ血のせいか、立っているとフラフラとめまいが…
この頃からだんだん、旅の主旨がおかしくなってきた。
まだ入国してないのに…もうインドじゃんw
![](https://bokunoaisita4nenkan.com/wp-content/uploads/2018/04/pokara-bus.jpg)
ポカラのバスターミナル
こんな体調だが、このままではビザが切れてしまうので、黙ってインドに向かうしかない。
国境は治安が悪く、旅行者を狙った強盗もいるとの噂があったが、
このときのボクは、なかなか回復しない自分の体調にイライラしており、
こんな精神状態のボクに襲いかかろうもんなら、強盗に八つ当たりして返り討ちにする自信があったw
まずはネパールとインドの国境手前の街
【Siddharthanagar】シッターツァナガ
へ向かいバスで移動する。
この街で1泊すると、ちょうどネパールの観光ビザが切れる1日前といったところだ。
ポカラから半日かけて山を下りていく、次第に気温は上昇し、Tシャツが体にべたつき始める。
念願のインドに着々と近づいて来たようです。
Siddharthanagar(シッターツァナガ)に到着すると
バスの中で仲良くなったネパール人に、おすすめの宿を紹介してもらうことになった。
ここでボクは自分の目を疑った。
もはやここはネパールではなく、インドではないか?
と言わんばかりに、景色の全てが今まで歩いてきたネパールとは別物だった。
街中を平気で牛が歩いているし、とても埃っぽい。
![](https://bokunoaisita4nenkan.com/wp-content/uploads/2018/04/berahiya-usi.jpg)
はじめに紹介された宿は、カビだらけの真っ黒いベッドを平気で提供してくる。
人層も、カトマンドゥやポカラの人のように穏やかではない。
次の宿も、その次も同じように不衛生極まりない。
インドに入国する前に心を折られた気がする。
まさかここまでとは、この先のインドはさらに異文化だと思うと、少し恐ろしくなった。
ここまで案内してくれたネパール人(ポカラの人)はとても親切で、戸惑うボクにあきれることなく、
4件もの宿を紹介してくれた。
最終的に、なんとかギリギリ寝れそうな宿に泊まることにした。
こんなに不衛生な管理なのに、物価がポカラよりも高いのは不思議でしょうがなかった。
世話になったネパール人とバイバイすると、彼はこのままインドに入国して、
家族がいるという「デリー」まで、夜行列車で向かうと言った。。
ボクは「なんてタフガイな人なんだ」と思ったが、よく冷静に考えてみると
東京to福岡と、ポカラtoデリーの距離はほぼ同じなのに、
このときのボクは、デリーは物凄く遠くに感じていた。
泊った部屋はクソ蒸し暑いのに、窓はなく、鍵もない。
南京錠を持参していなければ、セキュリティーは無しといったところだ。
天井についているファンを全開に回しても、部屋干しした衣類は朝まで乾くことはなかった。
それくらい湿気がハンパないということです。
Wi-Fi完備と言っていたのに、繋がらないという始末。。
久しぶりに心細い夜を過ごした。
翌日、ついにインドへ入国します。