韓国テジョンで盗難に…日本への帰国を助けてくれたのは現地警察だった

テジョンの夜

サハラ砂漠で出会った韓国人女性のことが忘れられず、ボクは韓国へ飛んだ。

《あの子》は空港まで迎えに来てくれた、ソウル市内で夕食を食べて、あっさりお別れ。

吊り橋効果とは、まさにこのこと。

サハラでは運命の出会いのように感じ、高ぶる気持ちをシェアしていたのに。

韓国で再開すれば、そこはもう現実世界。

会話は盛り上がらず、お互い笑顔もぎこちない。

やっぱりこの出会いは事故だったんだ。

ボクが韓国テジョンで盗難にあった時の話

ソウルの夜、1人でヤケ酒することに、

ヒッピーのようにロン毛で髭面、服も靴も小汚く、おまけに無職。

この先の目標も見えず、韓国で迷子。

放浪をやめる丁度良い機会だと思い、

 

「このままプサンまで電車で南下して、フェリーで福岡に行こう。」

「そして九州のどこか住みやすい田舎町に住民票を移動して、おとなしく定住しよう。」

 

そんな風に考えた。

しかしプサンまで陸路で移動することは出来なかった。

途中に訪れた「テジョン」という地方都市にて、ことは起きた。

テジョンの大橋

1人でいるのが寂しいボクは、誰でもいいから人に会いたくて、

テジョンの繁華街「city hall」という駅に向かった。

駅前のセブンイレブンのイートインスペースで、ビールを10本以上空けているカナダ人とイギリス人の男2人組に声をかけて、仲間に入れてもらったのだ。

そしてオススメの外国人バーに連れて行ってもらい、ひとときテジョンの夜を楽しんだ。

その後2人には

「イビザ」

というナイトクラブを紹介してもらった。

1人で中へ!

勢いよく突入すると、わずか数分で財布とホテルのキーを失う。

サイフには、

  • 運転免許証
  • クレジットカード2枚
  • 銀行のキャッシュカード2枚
  • 現金1万ウォン

が入っておりました。

そうなんです、韓国は海外ではなく、日本にいるかのような用心の浅さだったんです。

今まで色々な国を歩いていきて、1度も盗難にあったことはないのに、(恐喝はある)

万が一被害にあっても、財布には現金以外は入れておかないようにしていたのに。

まさか旅の最後でミスってしまうなんて、相変わらずボクはツメが甘いなと自覚しました。

宿泊していたホテルまでは電車で10分くらいの所にあったが、歩いて帰るしかない。

真夜中0時過ぎ、土地勘のない道を1人で歩く。

スマホだけは無事だったのが、不幸中の幸いだ。

道で遭遇する人に、

 

「サイフとられてしまって、電車賃を恵んでいただけないでしょうか?」

 

頼んでみるが、、これが難しい。

結局4時間歩き続けてホテルに戻った。

ホテルは老夫婦が営む小さな宿。

おじいちゃんの方は日本語を少し話せて、チェックインの際はとても嬉しそうにボクを迎え入れてくれた。

ルームキーを無くしたボクは朝方4時頃、受付で仮眠中のおじいちゃんを起こす。

そして現状を報告すると、

 

「飲酒は禁物だぁぁあ!!!!」

 

と日本語で叱られたことが忘れらない。

無一文ではどうすることも出来ないから、おじいちゃんはしかたなく警察を呼んでくれた。

数分後、警官がやってくると、優しくこう言われた。

 

「you ok? No worry.」

 

ボクにそんな趣味はないが、同性を好きになる人の気持ちが少し分かった気がする。

テジョン警察署に到着すると、中の人たちはボクに要望を聞いて、それを全て受け入れてくれる、

優しすぎる対応だった。

まずは電話を借りて、カード会社2社と、銀行2社、に紛失の連絡を入れた。

カードを悪用されている利用歴は確認されなかった。

これでひと安心と言いたいところだが、

1ウォンも持っていないボクは一刻も早く日本に帰国するか、現地で金を稼がないと、飲み食いできずに餓死してしまう。

幸い、クレジットカードの番号を暗記していたが唯一の救いだった、

現金はなくても、ネットで日本行きのフライトを予約することが出来る。

とりあえずインチョン国際空港に向かえばどうにかなると踏んで、ボクは警察の方々に

 

「空港まで行きたいです」

と伝えてみた。

 

すると警察の特権で、ソウルまで電車賃を無料にしてくれた。

「ソウル市内に着いたら、再び警察に声をかけてごらん、空港までの地下鉄代を助けてくれるはずだよ。」

テジョン警察は最後にこう言い残して、ボクを電車に乗せてくれた。

物乞いの気持ちが少し分かった瞬間

朝一の電車でソウルに戻ってくると、今度は地下鉄でインチョン空港まで行く必要がある。

言われた通り、ソウル駅に駐在している警察官に声をかけて理由を説明しようとすると。。。

 

「No money No train!!」

 

っと門前払い、話すら最後まで聞いてくれずだ。

都会だからしかたない、ボクのような人間の相手をしているほど暇ではなかったようだ。

落ち込んでいるヒマはなかったので、ボクは改札前で自分の腕時計を売って電車賃を調達しようとしたが、全然うまくいかない。

数え切れないほど沢山の人に声をかけた。

ときには日本人旅行者にも、しかし1ウォンも手に入らない。

今までボクが海外で目にしてきた、ドネーションを求める人の立場に、初めてなった。

毎日こんな気持ちで路上で手のひらを広げていたなんて…

厳しすぎる。。

改札前であがくのはやめにして、もう一度警察に相談してみようと考えた。

駅前の警察は無理だと感じていたので、徒歩15分くらいだろうか?

少し離れたところにある大きな警察署まで向かった。

最後に頼りになるのは、やはり警察だった

そこではボクと同じ歳くらいの警察官が親身になって話を聞いてくれた。

しかし残念ながら、「協力できない」と回答されてしまった。

でも韓国にある日本大使館に、電話をつなげてくれたので、

今度は大使館の日本人に訳を話すと。

「金銭が生じる、直接的な協力はできない。」

と返されてしまった。

日本にいる家族にお金を送金してもらう方法を教えてもらったが、それが難しくて、

とても母や父には頼めなかった。

 

警察署内で途方に暮れる。

 

すると、先ほどの若い警察官は、

バス会社や鉄道会社、タクシー会社などへ多数にわたって電話をかけてくれた。

ボクは韓国語を理解できないはずなのに、不思議となんとなく会話内容が分かった。

そうして2時間くらい、彼が粘ってくれたおかげで、

特別に急行列車でインチョン空港まで連れて行ってもらえることになった。

すぐさまネットで日本行きのフライトを予約して、サイフの盗難から24時間以内に、

無事羽田空港まで帰ることが出来ました。

韓国で盗難にあったら

韓国でお金を失うなどのトラブルに見舞われたら、日本大使館よりも現地警察の方が頼りになると思います。

今回の一件で沢山の人に迷惑をかけて、助けをいただきました。

いつかテジョンとソウルに戻って、謝罪とお礼をしたいと思います。

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