ゴーラクプルからバラナシへ寝台電車で!駅のホームで乗り方が分からない

 

インドに入国してから1夜が過ぎた。

早くもカルチャーショックの連続を浴びせられたボクは、感傷にひたる暇もなく

目的地の「バラナシ」へと向かう。

しかし足のケガ(鬱血)がひどく、歩くのは平気だが、まともに立ち止まっていられない。

電車の切符を買うためには、推測30分以上かかりそうな大行列に並ぶ必要があった。

 

他に切符を購入する手段がないか考えていると…

 

幸いなことに、有名観光地でもないゴーラクプルにもツアーデスクは存在した!

手数料は高くつくが、切符の購入を代行してもらった。

 

もくじ

インドの電車はマジで分かりづらいという話

インドの鉄道は出発するホームが急に変わったりして、

【非常にわかりずらい】

と話には聞いていたが、

本当にどこのホームで待っていれば良いのか分からなくなってしまった。

複数の人に尋ねてみるが、みんな答えがバラバラw

ややテンパりモードに入っていたところ、

自称【案内スタッフ】と称する1人の青年が話しかけてきた。

 


困っているの?助けは必要かい。

 

怪しい、怪しすぎるけど、ここは彼に頼るほかなさそうだ。

彼はポケットから名簿の様な用紙を取り出してこう言った。

 


予約番号と名前を教えて

 

それくらい言ったところで、何も悪いことはされないだろうと思ったボクは

正直に伝えた。

すると名簿からボクのデータを探し出してくれて、乗り場まで案内してくれた。

ボクの名前が載っている名簿を持っている時点で、

どうやら本当に青年は、駅で雇われている案内係りか何かだったのだろう。

ヘラヘラしていて真面目に働いていないし、Tシャツにジーパンのラフスタイルだし、

詐欺師かと疑ってしまった。

電車が来る数分前、再び目の前に先ほどの青年がやってきた。

 


君が乗る電車、プラットフォームが変わったよ、○番ホームに移動して!

 

アナウンスがあったのだろうか?全然聞き取れんw

ボクは赤子のように、ただ彼の言うとおりにするしかなかった。

おかげでバラナシ行きの電車を見逃すことなく、乗車することができた。

別のホームまで同行してくれた彼は言った。

 


自分が乗る車両分かる?心配じゃない?

座席まで案内したら、チャイを1杯奢ってくれる?

 

ボクは当然のように首を縦に振った。

そうして間違いなく、ボクが予約していたベッド席までたどり着いたので、

数十円ほどだが、チップ(チャイ代)を渡そうとしたとき。

 

彼の顔が引きつった。

 

そして1ルピーも受け取ることなく、恥ずかしそうに去っていってしまった。

なぜそんなリアクションをとったのか、すぐに分かった。

おそらくすぐ傍に、他のインド人がこちらを見ていたからです。

 

青年の心の声
『おいおい、なんか偉そうな人が見てるじゃないか?こんなところじゃチップもらえんじゃんかぁ』

 

そういうとこは、しっかり羞恥心を持っているインド人が可愛らしい。

 

人に迷惑をかけてもいい!インド人の教え

購入した座席は3Aというクラスで、エアコン付き三段ベッドの一番上でした。

乗車率120%を超えるインド名物の満員電車を経験してみたかったが、

体調を考慮して寝台クラス(ちょっと良い階級)をチョイスしました。

一番下のベッドには、別車両から入ってきた関係ないインド人達が勝手に座っている。

元々そのベッドを予約していた人は、それを嫌がることなく気にもとめていない。

人は自然の猛威には逆らえないように、人口の多いインドでも同じことが言える。

他人の迷惑をイチイチ気にしていてはキリがなく、身が持たないからだ。

 

電車の中で少し話したインド人は、他人の迷惑行為について、こう言っていました。

「人は人に迷惑をかけなければ生きていけない、私は人に迷惑をかける分、人の迷惑は大いに受け入れよう。」

 

日本だけでなく、多くの国は

「人に迷惑をかけちゃダメよ!」

このような教育が常識だと思いますが。

 

さすがはインド、観点が違いますね。

バラナシ駅は「し~ん」タクシーが話しかけてくれないw

5.6時間ベッドで横になっていると、電車はバラナシに到着。

ポカラで数日お世話になった【サンタナ】という日本人宿ですが、

ここバラナシに本店があるということで、そこへ向かおうと思うのだが。

駅を降りても、あの恒例となりつつあるタクシーの客引きが

 

こない!し~ん。。

 

いつもならここぞとばかりに、ドライバーたちが群がってくるのに、

バラナシ駅では全くもってゼロだった。

拍子抜けだ、というか逆にこちらから話しかけなければならない。

こんな顔してるからもう旅行者に見えなくなったか?w

暇そうにしているオートリキシャのアンちゃんに声をかける。

 

すると…

 

【サンタナ】に行ってくれない。w

 

どうしても自分が雇われているホテルへ連れて行きたいそうだ。

声をかけてくれないだけでなく、指定の場所にすら連れて行ってくれない。

インドの旅は、今までの常識がいっきに通用しなくなりました。

むしろ常識なんて持っていたら危険だと思います。

 

数分にわたり話し合いをした結果、

 

まずオートリキシャのアンちゃんが勧めるホテルまで行って、

「もし気に入らなければタクシー代は無料にする」

と言われたので、彼を信じてみることにした。

どっちみち「サンタナ」には連れて行ってくれないらしい…

もはや意地を張っているようにしか聞こえないw

 

そうしてついた先は、なんとインド人と結婚した日本人女性が営むホテルでした。

※ホテル名が思い出せません…ここまで書いておきながらゴメンナサイ※

ホテルの屋上

ホテルの屋上から見える景色

多少交渉はしましたが、

エアコン付き1人部屋で一泊500ルピー!しかもホテル内はどこも清潔ということで。

サンタナはやめて、このホテルに泊まることに。

 

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