イニスフェールの町を出る道路はいたってシンプル!
大きな道は1本で、ケアンズから南下してきた道をなぞるように歩く。
すると町の出口のような場所に着く。
(RPGゲームの様で分かりやすい)
もくじ
ヒッチハイクの旅はつらいよ!
町から出れば、次の街までは道路以外なんにもなくなり、再びドラクエが始まる!w
車のスピードも速すぎず、停車するには丁度良い広さのスポットを見つけ、今日もまたヒッチハイクを継続することに!
昨日の朝ぶりのヒッチだが、久しぶりな気がする。
なぜなら昨日は午前中、成功の連続でサクッと終わらせることが出来たし、ヒッチ以外にも頭をフル稼働させていたからだ!
今日はというと、軽く2時間が経過する。。
ヒッチハイクで2時間経過というのが集中力と希望が薄れだす時間だ!
- このまま1日誰も止まってくれないのではないか?
- 初めに忠告されたように、日本人男2人では受け入れられないのでは?
と、ネガティブな思考が少しづつ襲い掛かってくるんだ。
水道水をカブのみして、少し休み、再び腕をあげる。
この繰り返しを炎天下の下4時間以上繰り返す。
後半は疲れ切ってしまい、ショー君とボクは交代制でヒッチハイクを続ける。
昨日までの高揚しきったスーパーハイテンションだった気持ちはどこへやら??
ガックシ肩を落とした2人は、とうとう日が暮れるまで1台も車を停車させることは出来なかった。
オーストラリアの国民食!BBQで満たされよう
今日は野宿しか考えられない、雨も降りだした、(笑) 実際は笑えていない。
ちょうど現在いるヒッチハイクスポットが、町の外れということもあり、
人けの少ない芝生の隅っこの方にテントを張ることにした。(もう慣れっこで迷いはない)
テントはそのままにして、重い荷物を中に置き、安心感は低いが一応南京錠で鍵をする。
そして夕食を探しに街へもどる。
朝から辛ラーメンとジャガイモしか食べていない腹ペコ状態のボクらは、
以前ケアンズでも行ったことがある無料BBQをすることにした。
材料はあの時と全く同じで、パンとソーセージと玉ねぎでサンドウィッチを作る♪
1人3ドル未満でお腹いっぱいになれるから最高だ!
実は昨日イニスフェールの街を散策している際、美しい川辺に見惚れていた。
その時川沿いの小さな公園のようなプレイスポットを発見しており、
同時にケアンズ同様の無料BBQ装置も発見済みだったのだ!
↑昼間はこんな感じだったけど↑
↑夜は真っ暗闇↑
運よく今夜も食事は困らず過ごすことが出来た。
真夜中に誰や?ホームレス生活初の危険
辺りはすっかり暗くなり、帰りに際にイニスフェールの夜のあそび場(バー)をのぞくことにした。
お金はないので入るだけ。
観光客がいない海外のバーというのは新鮮である、
馴染みの客同士や店員が和気あいあいと会話を楽しむ。
日本と変わらぬ光景にホッと癒される。
雨に打たれながら、半分壊れかけのマインドでテントに戻る。
雨粒がテントに《パツパツ》とあたる音が不安ではなく、どこか切ない気持ちにさせる。
テントの中はいつも同じ景色だが、
- 実際ここはオーストラリアの何の馴染みもない場所であり屋外である。
- 近くにはTVでしか見たことあるような、白い十字架のお墓。
その事実を考えると、テントの中では外の世界を想像する力を増大させる。
宿で充電ができたので、数日ぶりにiPadの電源を入れる。
とはいえネットには繋がらないから、過去の写真を眺めたり、保存しておいたアニメ(NARUTO)やお笑い番組を見返す。
誰にも邪魔されない究極の引きこもりタイムにほっこりする。
そうして、寂しさと切なさをごまかしながらウトウト眠りにつく。
ガサガサガサ(人の足音)…
ライトの光
なんだかんだで毎晩グッスリよく眠れる。
昨夜は誰かが外を歩いて、テントを懐中電灯で思いっきり照らされていたけど、
あまりにも気持ちよく眠っていたので、そくざに副交感神経が交感神経に切り替えられず(寝ぼけていたw)、
恐怖感は一切なかった。
それに、もうボクらから奪うものは何もないし、結構ふっきれていたし、
このヒッチハイクと野宿の毎日で頭がある意味覚醒していたので、
【怖い!】
という感情はどこにも生まれなかったのだ!
それはショー君も同じだった。
朝目覚めると、昨日までのどんより空はウソのように晴れて、すでに暑さを感じる程だ!
少しの間、濡れたテントを干して、昨日作り置きしておいたサンドウィッチを食べ、
ヒッチハイクを再開する!
メンタルを完全に持っていかれる。
そして事件は起きた。。
開始早々1時間もしないうちに、ボクは黒人2人組が運転する走行中の車から、助手席に乗っていた1人の男性からドデカイ唾のかたまりを飛ばされる…
ツバはすれすれでよけたので当たらなかったが。
いままで、
- ガキンチョによるイタズラ
- 車内から中指を立てられる
など、嫌なジェスチャーをされることは数回程度あったが、
それ以外は皆優しく、止まってくれない車でも皆笑顔で👍サインしてくれたりがほとんどだった。
だから今のツバは攻撃力が高かった。。
やめるときの決断は早かった。
1分2分、道路に立てなくなる、さっきの嫌な記憶を振り切って道路に立つも、手をあげることができない。
ヒッチハイクをすることが恐くなってしまったのだ。
そして、その事件を境にヒッチの旅を速断で終了することにした!