町を歩く人々たち子供~老人まで手当たり次第に、公共の手段でタリーまでの行き方を聞きまくるボクら。
- タリーに行く用事がまずない
- 皆自家用車を持っている
などの理由から、
ヒッチハイク以外でタリーに向かう手段がなかなか出てこない。
もくじ
バナナファームの小さな街!タリーTullyに到着
ネットも繋がらない、言葉も文化も十分に理解できていないと、
【人に尋ねる】
という行動に限定されることを、身をもって経験した。
何人目だろうか?おそらく10人以上に聞きまわって、最後に地元のおじさんに、
と案内された。
なるほど、ここには観光施設がないと思っていたから、
インフォメーションやツアーデスクは無いものだと思っていた。
それにしても、今朝の黒人によるツバ吐きかけ事件のダメージが大きく残っており。
さっきから話す人達を皆、疑いの眼で見てしまってテンションがとても低いボクがいる。(笑)
オジサンに案内されたツアーデスクに着くと、
《イニスフェールからタリーへはバスが出ている》とのこと!
サクっと2時間後に出発するバスの予約と支払いを済ませてバスを待つことに。
ショー君と2人で日光浴と会話をしながら待っていれば、あっという間に2時間が経過する。
生きていく力をつけなきゃ!(妄想の時間)
ここからタリーまでは約53キロ!
1時間くらいだろうか、ただひたすらに窓の外の景色を見つづけ、
ただ感じたままに想いをふくらます。
相変わらず荒野が続く、
そうすると今ここで降りて、お金が意味を持たないこの大自然で生きていく想像を始めたりする。
野生の大きな鳥を見れば、どうやって仕留めるかを考える。
そうやって想像と妄想を繰り返していった結果。
おそらくボクは5日も生きることは出来ないという答えが出た。
- 狩りも、
- 火をおこすのも、
- 寝床を確保することも
何もかもが初心者のボクにとって、いきなりのサバイバル生活は死しか想像できなかった。
この先、自分が生きていくにはどんな力が必要なのかを、じっくりバスの中で考える。
そんな移動時間は心地が良いものだった。
タリー Tullyを探索する
フワフワした時間を楽しみながら、無事タリーに到着!
長靴とカエル?とりあえず登ってみる。
なんやここは!?
この街《タリー・Tully》は、
どよ~んっていうか、重たい~っていうか、RPGゲームでいうと、常に雨の街?みたいな設定の、どこかスッキリしない印象を受けた!
今日はヒッチハイクをしなかった分、ボクたちは有り余った体力でガンガン街を探索して仕事情報を集めることに。
タリーの街の構造はとてもシンプルです、商店街を想像してください。
左右に店があって、真ん中を通るメインの大通り一本道が、
やや傾斜をもって山の方に向かっている!ただそれだけの極小サイズの街です。
個人的には、大分にある温泉街【湯布院】と街の構造が少し似ていると感じます。
こんな山奥にも三菱があったw
山奥にひっそりすぎるくらい、静かに存在している小さな町というかスポット(人々の集まり)は、不思議な光景だった。
ここで暮らす多くの人々がバナナファームや
それと関連した仕事をしているのだから、日本の街で育ってきたボクには衝撃的すぎた。。
グリーンファームの韓国人
ケアンズにいる時にネットで調べていた情報だが、
タリーでバナナファームを事業を運営する
【グリーンファーム/Green Farm】
という会社なら、多くの韓国人を雇っており。
日本人がそこで働ける情報や、個人ブログなんかの情報も、ネット上に転がっていたので、
わずかな希望を抱き、まずはそのグリーンファームとやらがどこにあるか探すことにした!
韓国人がかたまって生活している建物はタリーでも有名らしく、
バックパックを背負ったアジア人2人(ボク達)がウロウロしていれば、
こっちは何も言ってないにも関わらず、通りかかった人が
『コッチ!コッチ!』
と、なぜかボクらが行きたい場所を察してくれる、
そうして指をさした方角に歩けば、グリーンファームにはアッサリと到着した。
その場所は、タリーの街の大通りを進み続けると、奥の方に位置し、
この街では高所にあたるところに存在した。
入り口が開いていたので、勝手に中に入り込むと。韓国人の女の子が1人出てきた。
同じアジア人同士なのにかなり難しい英語を使ってきて全く意味が分からなかったので、
聞き方を変える!
ここで働いている人は皆、母国に居る時点から色々と手続きを踏んでここまで来ているから。。
私にはわからないし、どうすることも出来ないわ。。
まぁボクの考えが甘かったことは言うまでもない。
最終的にはこんな提案をされた。
そこの郵便局前にトラックが止まる時があるから、
そこでスカウト待ち(ジャンピンスタイル)をする方法を実践するしかないんじゃないかな?
実際にそれで長期の仕事にありつけた女の子も過去にはいたよ。
それでもやっぱり体の大きな白人が優先されるから、難しい挑戦かもしれない。
それってボクが過去にやった、【ヒッチジョブ】みたいな感じかな?
やってみる価値はありそうだけど、、
とりあえず、他のバックパッカーズホステルもチェックしておく必要があるので、再度探索を始める。
タリーのキャンプ場で生活する日本人の男たち
この小さい街のバックパッカーズを片っ端から訪ねて回ることは難しくなかった。
1時間もあれば全ての宿を回って確認することができた。
3つか4つだったろうか。
もちろん全ての宿の答えは
【Could be weeks 数週間待ち】
の一点張り。状況はイニスフェールと同じだ。
最後に訪れた宿は、宿というより、キャンプ場だった。
タリーの街の入り口からすぐのところにあり、こちらでも同じく2週間以上待たなければ仕事にありつけない様だ。
そうして頭が回らなくなってきた時、
このキャンプ場で、かなり雰囲気が日本人離れした日本人の男、2人組に出会った。