サハラ砂漠のテントサイトにて覚ますと、
昨日まで仲良しだった韓国人の「あの子」はもういない。
わざわざこんな空しさを味わうために、はるばる日本からモロッコまでノコノコやってきたのか?
もくじ
モロッコの赤い街「マラケシュ」
いずれにしろ、もうすぐモロッコ1週は達成してしまい、同時にこの旅は終了だ。
消化しきれない想いを持ちながら、とりあえず先を進む。
お次はモロッコの赤い街【マラケシュ】に立ち寄ります。
バスは日が沈むころにマラケシュの郊外に到着したので、
治安の安定している観光エリア(メディナ)までは、
超早歩き&話しかけるなオーラ全開で進んだ!
マラケシュには2泊ほどしたけど…特に何もしていない。
ただ3日間そこにいただけ。
日本にいる家族や友人は、ボクが海外で毎日様々な経験をしていると思っているみたいだけど。
実際は何もしない日も多い、
人生を立ち止まるのも、いい加減やり過ぎたみたいだ。
お気に入り!モロッコ西部の港町「エッサウィラ」
モロッコ1周はもうじき終わる、
マラケシュを出てカサブランカという都市から飛行機に乗れば、約2日後には日本にいるだろう。
日本でやりたいことがなくて、就活から逃げていたら、ここまで来てしまった。
旅をしていれば何か見つかると思っていたけど、
気づけばもう4年近く旅をしてる。
そして何も仕事に結びつくような「出会い」「変化」「発見」は起きなかった。
最後にもう一度、現実逃避という悪あがきをしたくて、
ボクはカサブランカに行く前に
【エッサウィラ】というモロッコ西部にある港町へ向かうことにした。
最後に訪れた街エッサウィラは、居心地のよさはモロッコ№1だったかもしれない。
治安も良好だし、差別もすくない、海賊も自由に街を歩いていた。
まるでジブリやワンピースなどの、アニメの世界を歩いている錯覚さえ覚えた。
人口のほとんどがムスリムのモロッコでは、お酒を買える店が少ないのですが、
エッサウィラには秘密の酒場があるので、久々の飲酒も解禁。
宿泊していた宿は、日本人とモロッコ人夫婦が経営する「カモメ号」という素敵な場所でした。
※現在カモメ号は閉鎖しています。
ボクはさりげなくエッサウィラに沈没してしまい、きっと10日以上はカモメ号にお世話になっていたと思います。
もうモロッコでやり残したことは無い、
カサブランカという都市に向かい、日本行の飛行機に乗れば、全てが終わる。
モロッコ周遊おわり
カサブランカは、都会の割には閑散としている都市だった。
ホテルは予約なしで適当に決めたのですが、
「今日は満室だから泊まれないよ。」
受付の男性に怠そうに断られてしまう、
まさか?10階建てくらいあるのに、街はこんなに閑散としているのに…
と聞いてみたら、1部屋貸してくれました。
滞在時間は短いので多くは語れませんが、カサブランカはこういう街でした。
モロッコという国はとても広く、
同じ国でも各町ごとに雰囲気がめっきり違くて、住む場所次第では幸せにも不幸にもなってしまいそうなほど、
土地や文化の影響力を感じました。
日本に帰国して最初にボクがとった行動
いよいよ国へ帰る時がやってきました。
飛行機は最安値を予約したから、
乗り換えは2回の計30時間の長時間フライトだったため、成田に着いた頃には寝不足で放心状態だった。w
北総線に乗って、実家のある埼玉方面へトコトコ帰る。
まず家に入る前に玄関前で、来ている衣類と荷物全てをビニール袋に入れた。
全裸で風呂場へ向かい、浴槽に熱湯を張る。
そして電気機器類以外を全て熱湯にぶち込んだ!
「いったい何をしてるかって?」
ベッドバグ(南京虫)とその卵が、荷物や衣類に付着している可能性があったので。
死滅させるためです。
モロッコ・フェズでベッドバグ被害にあってからというものの、
モロッコ旅の後半は、肉眼で確認できるサイズのベッドバグが、たまにシーツの上を這っているのを見たことがあったからです。
ベッドバグは一度住みつかれると厄介で、駆除が難しいので、これには相当頭を悩ませました。
さて、日本に帰国してしまったボクですが、
社会に戻る前に、まだもう1つだけやり残したことがあります。
それは「ヴィパッサナー瞑想修行」です。
それは色々な国で出会った旅人たちが教えてくれた、インド仏教ブッダの瞑想法です。
実家に帰って、ゆっくりする間もなく、ボクは京都へ向かいました。